築年数が古くなると見た目の古さが感じられるようになるので、適正家賃以下で募集しても客付けで苦戦してしまうケースが多くなります。
近年の賃貸市場は賃貸空室率が悪化しているため、ただ単に家賃値下げしただけでは早期客付けは難しいのが現状です。
上記問題を解消してくれるのがリノベーションです。古くなった部屋を現在のライフスタイルに合わせたリノベーションを行うことで機能性やデザイン性が改善されるため入居率向上が期待できます。
ただ近年リノベーションを行う物件が多くなり早期客付けを目指すならば、競合物件との差別化を図ることが求められます。
本投稿は入居率アップが期待できる！古いアパートをおしゃれにリノベーションする方法をお伝えします。
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▼目 次
【本記事でお伝えする結論】
１．古いアパートをリノベーションするメリット
築年数が経過した古いアパートは競争力が低下し空室が目立ってしまいますが、リノベーションすることで以下3点の効果が期待できます。
早期客付け
家賃アップ
修繕コストを減らせる
それではそれぞれのポイントを見ていきましょう。
早期客付け
基本的にリノベーションを行う際設備を一新することが多いです。at-homeが発表したリリースによると部屋探しされる方が賃貸検索サイトで物件情報を見る際、水回りは必ず確認する方が多いことがわかっています。
また近年では部屋探しの多様化により、リノベーションを行えば築年数で物件判断される方は少なくなっています。
リノベーションを行うと水回りがきれいになっているため従前と比べ賃貸検索サイトの反響数UPさせることができ、早期客付けが期待できます。
家賃アップ
リノベーションを行うと同築年の物件と比べ「資産価値が高く」なります。資産価値が向上すれば家賃値上げしても「入居したい」方は確実に増えます。
家賃アップができれば従前と比べ収益性が改善され、リノベーション費用が発生しても入居期間中に回収することができるため貸主にとっては一石二鳥となります。
修繕コストを減らせる
リノベーションする場合一旦スケルトンすることが多いのですが、スケルトンにした際「腐食」「破損」がわかることがあります。
構造上重要な部分が劣化していた場合、緊急修繕を行うためリノベーション費用は高くなりますが、長い目で見た場合修繕コストを減らすことができると言えます。
２．【入居率アップ】古いアパートをおしゃれにリノベーションする方法
築年数が経過した古いアパートをリノベーションすると、見た目の古さは一切感じなくなるため家賃値上げしても早期客付けが期待できます。
ただ今後競合リノベーション物件は多くなることが予想されます。リノベーションで確実に入居率を高めるには以下3点を意識した部屋作りすることが重要です。
ターゲットに合わせた室内インテリア
統一感を意識する
差別化を図る
それではそれぞれのポイントを見ていきましょう。
ターゲットに合わせた室内インテリア
リノベーションで失敗している物件は「ターゲットに合わせた室内インテリア」にしていない可能性が高いです。（大抵は貸主が住みたい部屋になってしまっています）
リノベーション物件に興味を示しているのは圧倒的に女性が多いです。女性は内見時「家具や雑貨が部屋とマッチするか」「自分好みの暮らしができるか」イメージしています。
そのため内見者のイメージに合った部屋になっていなければ、人気設備を充実させたとしても興味を持ってくれることはまずないため、客付けに苦戦してしまいます。
リノベーション部屋を作る際は、ターゲットが好む室内インテリアにすることが重要です。
統一感を意識する
おしゃれなリノベーション部屋を作る＝アクセントクロスを採用することが多いのですが、室内空間に様々な色が混在してしまうと、落ち着かない部屋になる／家具との相性が悪くなるため逆効果となります。
おしゃれなリノベーション部屋を作りたいなら天井や壁、床の色は3色以内に抑え統一感を持たせることが重要です。
差別化
賃貸空室率は今後確実に悪化するため、リノベーションを手掛ける物件は増加することが予想されるため将来的には競争が激化します。
競争に打ち勝つには競合リノベーション物件とは異なる「付加価値」を提供しブランド価値を高めることが重要となります。
リノベーション物件で特に重要となるのがキッチン。キッチンの差別化を図れれば、競合が増加しても早期客付けは十分期待できます。
３．入居率アップに成功した弊社リノベーション事例
弊社物件は1993年築の２LDKアパートで、物件がある山梨県は賃貸空室率が全国ワースト3位です。また弊社物件があるエリアは1990年～2000年代に施工された物件が多く、原状回復程度のリフォームしかしていないため価格競争が激化しています。
弊社物件は2018年から空き室を随時リノベーションを展開していますが…
20～30代女性をターゲットとしたカフェスタイルに特化したリノベーションを展開
白を基準とした統一感がある部屋作りを行い、室内に用いる色は2色以下にしている
競合物件が絶対に真似できないオリジナルのカフェスタイルキッチンを全室に設置
したことでリノベーション前と比べ入居率／家賃収入とも右肩上がりとなっています。昨年度は入居率及び家賃収入とも過去最高を更新することができました。
▶弊社リノベーション事例は過去記事をご覧下さい。
４．まとめ
今回は入居率アップが期待できる！古いアパートをおしゃれにリノベーションする方法をお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認しましょう。
リノベーション物件を探している方は、家具や雑貨の相性をとても意識しています。そのためリノベーションする際は家具や雑貨との相性がいい白をベースとした室内インテリアにした方が、訴求効果が高められ早期客付けが期待できます。
今回ご紹介した内容を実践して頂ければ確実に効果は期待できますが、「こんなのどこから手をつけていいかわからない！」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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