ライフスタイルに応じた賃貸リノベーションの重要性
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長
- 4月7日
- 読了時間: 7分
近年の賃貸業界は部屋探しの価値観が多様化し、物件評価が築年数だけに依存することは少なくなっています。築20年以上の賃貸物件は競争力を失いつつありますが、リノベーションを行うことで競争力が向上し、早期客付けや収益アップが期待できます。
また現在のライフスタイルは個々のニーズに応じた居住空間が求められています。そのためリノベーションを行う場合は、顧客のライフスタイルに合わせたリノベーションを施すことで、リノベーションの魅力を一層引き立てることが可能になります。
本投稿はライフスタイルに合わせた賃貸リノベーションの重要性についてお伝えいたします。
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【本記事でお伝えする結論】
1.ライフスタイルに応じた賃貸リノベーションの重要性
近年ではデザイン性に優れたリノベーション物件に入居される方が増えていますが、客付けで成功し長期入居を実現するには…
ライフスタイルに応じた間取りの工夫
個性を反映させたデザイン
快適な生活環境の提供
を考慮したライフスタイルに応じたリノベーションが重要になります。それではリノベーションを行う際に注意すべきポイントを解説いたします。
1)ライフスタイルに応じた間取りの工夫

2016年にリクルート住まいカンパニーが発表したリリースによれば、以下のことが明らかになりました。
住宅選びでリビングダイニングの広さを妥協したくないと考える方は約7割いる
夫婦とも1日の約8割はリビングで過ごしている
リビングの過ごし方も「寛ぐ場」から「多機能空間」に変わっている
築年数が古い物件には「2DK」「3DK」「3LDK」の間取りが多く見られます。
かつては部屋数が多い方が人気が高かったため、DKタイプの物件は多数ありましたが、DKではリビング空間を確保することが難しく、現在のライフスタイルに抵抗しづらくなるため、適正家賃以下で募集しても客付けは難しくなります。
このためリノベーションを行いLDKにすることで、家族間とのコミュニケーションが図れやすくなるため、入居促進効果が高められます。

また近年の少子化の影響で3LDKの需要は減少しています。先程のリリースでも同じ広さであるならばリビングが充実している2LDK/1LDKの方が魅力を感じる方が多いとのことです。
3LDKも2LDK/1LDKにリノベーションすることで、広々としたオープンなリビングスペースが生まれ、物件競争力が高まります。間取り変更する場合、壁の撤去と内装張替えリフォームが必要になりますが、上記により投資に見合った効果が期待できます。
2)個性を反映したデザイン

賃貸物件では基本的に居住空間(LDK、洋室)には照明器具は設置されておらず、リノベーションを行っている物件でも同様です。
引っ掛けシーリングが設置されているだけなので、明るさを求めシーリングライトを取付ける方が多くなります。その結果生活感が強く出てしまい、ライフスタイルに適した空間を作ることが難しくなります。
そこでリノベーションを機に室内空間をスタイリッシュに演出できるダウンライトや、キッチン空間をより魅力的にするペンダントライトを新設することで、顧客は自分のライフスタイルに合った空間を創出しやすくなり、入居促進に繋がる可能性が高まります。
3)快適な生活環境の提供

築年数が経過した物件は新築物件と比べ設備の老朽化が進んでいるため、機能性が大幅に低下してしまいます。特にキッチンや浴室はライフスタイルのクオリティーを大きな影響を与える重要な場所であるため、交換は不可欠となります。
キッチンをリニューアルすると、効率的で快適な料理環境となり、また部屋探しされる方は多少希望条件を譲歩しても、充実したキッチン環境がある物件で暮らしたいと考えているため、投資対効果は非常に高くなります。
また女性にとって浴室は心身をリフレッシュするためのプライベート空間であり、古さが少しでも目立ってしまうとそれだけで、他の物件に流れてしまいます。浴室リフォームは費用がかかるものの、投資目的で対応すると考えれば、費用対効果は十分高いと言えます。
2.ライフスタイルに応じた賃貸リノベーションの実例紹介
弊社物件がある山梨県の賃貸市場の空室率は約3割と言われ、1990年代に施工した物件が多いのが特徴です。
弊社物件は1993年築の2LDKアパートですが、競合物件との差別化と収益改善を目指し、2018年から空き室を随時カフェスタイルに特化したリノベーションを展開しています。
リノベーションを機に家賃を8~10%値上げして募集し、リノベーション価値の目減りを抑えるため、自然素材の漆喰や無垢材を使用しています。
カフェスタイルに特化したリノベーションを展開している理由は、弊社物件に入居される方の多くは、20~30代のカップルや新婚で、女性が部屋探しの主導権を握ることが多く、カフェのような温かみのある空間を求めている方が多いからです。
2025年1月末に、約8年入居された部屋が退去となりました。退去後フルリノベーションを行った上で再募集を検討していましたが、退去から3日後に入居申込が入り、従前と比べ家賃12%値上げすることに成功しました。
リノベーションを機に、オリジナルのカフェスタイルキッチンを導入し、さらにLDKにはペンダントライトとダウンライトを設置することで、キッチンの魅力を一層引き立てています。
また浴室はリノベーションを行い、内装と水栓、鏡をリニューアルすることで、クオリティーが高い浴室に生まれ変わり清潔感と高級感が際立つようになりました。
弊社物件は築年数が古いため、もともとクローゼットは標準対応していませんでしたが、リノベーションを機に一部収納をクローゼットに変えることで、収納容量が大幅に増え利便性が向上しました。
▶こちらの部屋のリノベーション詳細は、過去記事をご覧下さい。
3.まとめ
今回はライフスタイルに合わせた賃貸リノベーションの重要性についてお伝えしました。冒頭でお伝えしたポイントをもう一度確認してみましょう。
最近ではリノベーションを行う物件が増えていますが、単に設備交換やおしゃれなアクセントクロスを取り入れただけの物件が目立つため、これでは顧客のライフスタイルに合わせたリノベーションとは言えないため、訴求力を高めることが難しくなります。
また競合リノベーション物件との差別化が図れないと、時間の経過と共に差別化の価値は下落するため、客付けで苦戦する可能性が高まります。
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取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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