一過性の賃貸集客は長続きしない
- 空室対策リノベーション コンサルタント ㈲山長
- 5 時間前
- 読了時間: 4分
突然ですが…皆さんは「高級食パン」を食べたことがありますか?

食パンを購入する際には「スーパーマーケット」や「パン屋さん」に行くイメージが強いですが、2013年以降1斤1000円程度の「高級食パン専門店」が、全国各地でOPENし一大ブームとなりました。
一時期は「事前予約しなければ、購入することができない」ぐらい、人気を誇っていました。
しかし近年「高級食パン専門店」が相次いで閉店に追い込まれているという情報が、一部ネット上で取り上げられています。
高級食パンは市販の食パンと比べると、非常においしいですが「また購入したいか」と思った時「そこまでして食べたい」と考える方は少なく、贈答品として購入する方が圧倒的に多いのではと推測されます。

高級食パン店の衰退理由について、マーケティング的に考えると…
競合他社との差別化が図れず同質化が進んだ
1,000円程度の食パンを毎回購入するのは家計的に厳しい
パン屋さんの食パンの方が安くて味的に問題ない
と考える方が増えたことが挙げられます。
つまり一過性の商品や集客は長続きしにくく、安定した商品提供や集客を目指すには「競合他社との徹底的な差別化」が必要であり、これはどの業界にも共通することです。

賃貸業界は需要と供給のバランスが完全に逆転し、特に地方都市では賃貸空室率が悪化していますが、募集中の物件は同質化が進んでいます。
マーケティングの観点から同質化が進むと確実に過当競争が生じやすく、実際に競争力が低下している築年数の古い物件は価格競争が激化しています。また少しでも反響を得るために…
家賃値下げ
広告料の増額
客付けに強い仲介会社に営業訪問する
貸主は多いですが、近年の賃貸部屋探しの傾向は「希望条件に合致した3件程度の部屋を内見」して部屋を決めているため、顧客の希望条件に合わなければこれらの対策は効果を発揮しません。
さらに現在は完全に借り手有利な状況であり、希望条件に合致しても部屋のクオリティーが低下していれば、早期客付けは難しくなります。
弊社物件は、2016年までは競合他社と同様の空室対策/賃貸募集を行っていました。しかし翌年の繁忙期、これらの成功事例が全く通用せず客付けに失敗しキャッシュフローが悪化してしまいました。
弊社代表は「従来の一過性の空室対策や賃貸集客では今後の客付けは困難になる」と判断し、翌年から差別化リノベーション/独自集客を展開しました。


成約ターゲットに訴求するカフェスタイルに特化したリノベーションを実施し、物件公式サイトを開設して、SEOやSNS対策を強化した結果、賃貸検索サイトに依存しない集客を実現しました。
その結果、2020年以降は4期連続で増収増益を達成し、昨年度の家賃収入は過去最高を更新しました。
▶弊社リノベーション詳細は、過去記事をご覧下さい。

「これを行えば空室が埋まる」といったキャッチフレーズを魅力的ですが、同質化物件が増えれば競争は激化し、将来的には衰退することが避けられません。
コロナ禍で急速人気を集めた「唐揚げ専門店」は、原材料費高騰/競合他社の乱立により廃業する店舗が増加しています。これは一時的なビジネスモデルは高いリスクを伴うことを示しています。
▶詳細はこちらをご覧下さい。
今回、一過性の賃貸集客は長続きしないことをお伝えしましたが、ただこの記事を読んだだけでは「こんなのどこから手をつけていいかわからない!」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そんな時は私ども(有)山長の「お手軽無料相談」をご利用ください。過度なメール配信、強引な営業活動等は一切行なっておりませんのでどうか安心してご相談ください。
なお弊社のマーケティング戦略は、朝日新聞社運営のもと事業継承に役立つメディア『ツギノジダイ』にも取り上げられています。詳細はこちらをご覧下さい。


取締役 長田 穣(オサダミノル)
アパート経営、空室対策コンサルタント
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